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Author:aleatorik
WEB版「ミュージシャンのための簡単なギター調整」
http://www.geocities.jp/egoperation/

DVD版「食卓でできるギター調整」
http://www.rittor-music.co.jp/hp/books/guitar2_data/06217304.html

も参考にして下さい。


07年09月「ベースプレート(パワープレート)についての考察」
07年10月「電源ケーブル(うなぎケーブル)についての考察」
07年11月「実戦的ブリッジ調整 別バージョン」
07年12月「ピックアップの極性を反転する」
08年 1月「HotCake勢揃い」
08年 2月「WahWah研究」

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実戦的ブリッジ調整 別バージョン 

実戦的ブリッジ調整 別バージョン その1


1)  まず弦を緩めナットの弦溝に変ながたつきが無いかどうか確認してください。特別なものは必要なくて、眼で見るだけで充分です。

2)  弦を戻して全弦を正しくチューニングします。

3)  ネックの状態を見てください。全くの直線状かごく僅かの順ぞり状態であればOKです。

4)  もう一度第1弦を正しくチューニングしてください。第1フレットを押さえてピッチを見てください。このときのチューニングメーターの数値を記憶しておきます。
   つづいて3フレット、5フレット、7フレット、9、12、15、17・・・・などというように弾いていってメーターの数値を見ます。もし高いフレットになるに従ってシャープするようであればブリッジサドルを後ろに下げます。
   もし高いフレットになるに従ってフラットしていくようであればブリッジサドルを前に出します。
   このようにして基本的にどのフレットを押さえてもメーターのふれが一致するようにします。
   いい忘れましたが開放との関係やハーモニクスとの関係はちょっとのあいだ忘れていて下さい。押弦する各フレット位置でのピッチを許容範囲内に入れるということが目的で、近年に作られたギターは、ぴったり合うものが多いと思います。


5)  第2、第3、第4弦を同じようにしてブリッジの位置を調整します。

6)  第5弦と第6弦も同様なのですが、他の弦と異なるのは押さえ方です。この調整のときには指を寝かせて「バレー」のような状態で押さえてピッチを見て下さい。

7)  第5、第6弦に関して、主にハイフレット、たとえば12フレットを押さえて弾いた時ピックアップのマグネットの影響で音が濁って、フラットすることがあります。このあたりのハイフレットのピッチ感を正しくするためには、ピックアップ高さを下げてマグネットを遠ざけてみるというのもひとつの方策です。
    音色とピッチとどちらを優先するかでこの調整は異なります。両立するのが理想です。両立しないときに「ピックアップ選択・交換」という考えが大きな意味を持ってきます。

8)  以上でブリッジ調整は終了です。すべて正しくセットされています。

9)  チューニングします。開放の実音がメーターで見にくければ第5フレットか第12フレットのハーモニクス(フラジオレット)であわせて下さい。
    
10)  全弦があったら、今度は第5フレットを指を寝かせて「バレー」っぽく押さえてピッチを見ます。このときの各弦のピッチの「ずれ」を記録して下さい。
    
11)  第6弦はちょっと問題がありがちです。もし第5フレットを押さえてシャープしているようなら開放をそのシャープ分だけ下げてチューニングします。これで開放は若干フラットしますがそれ以外はすべて合います。
    他の弦でも、もし「ずれ」があれば同様に「開放をずらして」ください。フラットする弦もたまにあります。そのときは「ずれ」のぶんだけ開放をシャープさせます。こうすることによって数本の開放は「ずれ」ますが、それ以外のすべてのポジションでジャストピッチになります。

12)  各弦の開放をどれぐらい「ずらす」かを記憶します。たとえば「6弦は5セント低め、2弦は針いっぽん高めにする・・・」などというように覚えておくと開放弦でさっとチューニングできます。

とまあこんな感じです。この調整方法で問題が一気に解決したというメールがいくつも届いています。

この調整方法で良い結果が得られない時、ブリッジ調整以前に他の基本的な部分に不具合があるということになります。

WEB版本編の該当箇所やリポートの実戦的ブリッジ調整も参考にして下さい。
このページのリンクから飛べます。


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実戦的ブリッジ調整 別バージョン その2

押さえる指の問題

  ブリッジ調整の際にいろいろなフレット位置で押さえるわけですが、どのように押さえるかが問題となります。押さえる指の力とその方向が安定していなくてはなりません。いろいろなところで書いていますように押さえ方でシャープもフラットもします。

  僕の場合、チェック時には薬指で押さえるようにしています。この指が僕の指の中ではピッチ的に一番きれいに押さえることが出来ます。
  僕の人差し指はハイフレットでフラットしがちです。普段からの弾き方でフラットさせる癖がついてしまっているようです。

  これは人によって差があると思いますので、実際にどの指が一番安定しているか、いろいろなフレットポジションで試しておかれるのが良いと思います。

  指を寝かせてバレーっぽく押さえるのか、それとも立て気味で押さえるのか・・などということとともに、安定したピッチを得る方法を模索してみて下さい。


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実戦的ブリッジ調整 別バージョン その3

第5、第7フレットのフラジオレット

 チューニングを合わせるときに第5フレットと第7フレットのフラジオレット(ハーモニクス)を使う方法はよく知られています。

 例えば正しくチューニングされた第6弦Eの第5フレットで得られるフラジオレットは2オクターブ上のEです。第5弦Aの第7フレットで得られるフラジオレットは同じくEです。ですからこの二つを一致させればチューニングできるということになります。

 ところがここで問題が生じます。第7フレットで得られるフラジオレットは平均律通りの5度の音ではありません。約2セント高いのです。

 従ってどうなるかと言うと、第6弦の第5フレットのフラジオレットと第5弦の第7フレットのフラジオレットをぴったり合わせると、第5弦は約2セント低く調弦されることになります。
 その低く調弦された第5弦の第5フレットのフラジオレットに第4弦の第7フレットのフラジオレットをぴったり合わせると、期待するピッチに比べて、第4弦は約4セント低く調弦されていることになります。
 このようにして合わせていくと、高い弦になるに従ってフラットが大きくなっていきます。

 第5フレットと第7フレットのフラジオレットを参考にするのは良い考えですが、第7フレットのフラジオレットが平均律より若干高いのだということを忘れてはなりません。

 同じことは第19フレットで得られるフラジオレットについてもいえます。ブリッジ調整の際に第19フレットのフラジオレットと実音を参考にするときにはちょっとだけ気をつけて下さい。


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実戦的ブリッジ調整 別バージョン その4

ブリッジ調整の実際例 ストラト編。
たまたま手元にあったものですが、参考になれば。


ストラト ブリッジ例 1


ストラト ブリッジ例 2


ストラト ブリッジ例 3


(画像クリックで拡大)

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実戦的ブリッジ調整 別バージョン その5

ブリッジ調整の実際例 ギブソン編。

SG
sg-2 ブリッジ


レスポール
LPブリッジ


335
335ブリッジ


FV
FVブリッジ


(画像クリックで拡大)


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実戦的ブリッジ調整 別バージョン その6

 ブリッジ調整をするときの注意点です。

 まず、古い弦で、汚れていたり、フレットによる傷がついていたり、さびが浮いているような状態の弦では正しいブリッジ調整は出来ません。それでも緊急に調整しなければならないこともあります。それは、あくまで暫定的なものだと割り切ってその場をしのいで、後日、もう一度調整し直して下さい。

 というわけで、新しいきれいな弦で調整するのが望ましいのですが、張りたてでまだ安定しないうちに調整すると、間違った調整をしてしまう可能性があります。ブリッジサドル近傍で弦がなじんでいないため、正しく調整したと思っても、本来のブリッジサドル位置とは異なってしまうことがあるのです。弦が充分に安定してからチェックしてみると、ブリッジサドルの位置が正しくないことがわかります。

 新しい弦を張ったらブリッジサドル前方の弦を指で押して、サドルと弦のなじみがでるようにするとよいです。チューニングがどんどん下がっていくような状態のときにはまだ弦が安定していないと思って下さい。

 各所のなじみがでるとチューニングも安定します。調整するのはそれからです。

 同じような理由で、サドルの高さを変えたり、サドルの位置を前後に動かしたりしたときにもサドル前方の弦を指で押してなじみを出すようにして下さい。大幅にサドルを動かした時、注意深くチェックするとサドルの近傍で弦が盛り上がったり、不要なところに折り目がついたりしている様子を見ることが出来ます。
 調整時には、あたりまえですが、サドルを動かします。ですからサドルを動かすたびに弦のなじみを出すように心がけて下さい。

 調整してから数日後、弦が完璧に安定してから、行った調整が正しかったかどうか再確認することが望まれます。もし贅沢を言えるなら、もういちど新しい弦に交換して、少し弾くなどしてなじみを充分に出してから再確認すると完璧です。

 充分になじみの出た弦で一度ブリッジ調整しておくと、当分その状態で使い続けることが出来ます。

 使用する弦のメーカーを変えたとき、弦のゲージを変えたとき、ネックの状態が変わったとき(あるいは変えたとき)、弦高を変えたとき・・・このようなときには一応全フレットでのピッチ傾向を確認して下さい。ブリッジ調整が必要になる場合もあります。

電源ケーブル(うなぎケーブル)についての考察 

電源ケーブル(うなぎケーブル)についての考察 1

機材の電源ケーブルをある「高級な」ケーブルに交換すると音質が改善されることがあることはよく知られています。発電所から機材までの数十キロ・数百キロの終端部分のたかだか2〜3mのケーブルを交換することで、なぜ音が変わるのか。このことには賛否両論・様々な意見があると思います。しかしこの変化は日々のスタジオワークの中で何度も体験している事柄です。ですからここでは何らかの影響があるのではないかという前提に立って話を進めます。

前述したようにこのケーブルは送電のごく一部をになっているにすぎません。であるならば既存の機材付属の電源ケーブルはそのままにして、コンセントと機材ケーブルの間に「高級な」ケーブルをつないでみたらどうなるのだろう・・・そもそもの発端はこういうことです。機材の内部にはトランスまでの配線がありますがケーブル交換の際にはこの部分は問題とされていません。それにも関わらず変化があるということは・・機材付属のケーブルはこの内部配線の延長と考えて、その先に「高級な」ケーブルをつないでみるということです。

ヒューマンギヤの八木氏とともにこの考え方の検証を始めました。

この間に挟むケーブルの長さはどれぐらい必要なのでしょうか。ためしに50cmぐらいの長さのものを作って試してみると、なんと、ケーブル固有の音が実現されたのです。

各種「うなぎケーブル」


(画像クリックで拡大)

太めのケーブルで何となく「うなぎ」に似ているということで通称「うなぎケーブル」ということにしました。
クエストやDH,ベルデンなどなどのケーブル素材を使って検証を繰り返していますが大変興味深いです。
ギターアンプやベースアンプなどのアナログ機器は勿論のこと、サンプリング音源やシンセサイザーに使用してもあっと驚く変化をすることがあります。(電源ケーブルを交換しても全く変化が認められない機材もあります。もともとのケーブルも「高級」なのでしょうが、どうやら機材の電源部が非常に優秀で強力である場合、外部の電源ケーブルの音質の影響を受け辛いようです。たとえばソニーの48トラックデジタルレコーダ−3348やスチューダーのデジタルレコーダーはケーブルを交換しても音色差が認められないという声があります。)

この「うなぎケーブル」の利点は電源ケーブルがビルトインされていて交換が困難な機種や、電源アダプターを使用しているような機種に簡単に使用することが出来る点です。

既存ケーブルへの使用例



(画像クリックで拡大)

アダプターでの使用例


(画像クリックで拡大)



また必要とするケーブルの長さが50cm程度と短いため、若干ですが製作費を低減することが出来ます。さらに数種類を用意してもたいしてかさばらないので持ち運ぶにも便利です。

実際の使用例などを順次紹介していきたいと思ってます。


電源ケーブル(うなぎケーブル)についての考察 2

使用する機材は1個ではありません。それでは「高級な」ケーブルでテーブルタップを作って複数の機材を接続するというのはどうでしょうか。
実際にやってみるとどうもうまくありません。機材間の干渉があるのでしょうか。ひょっとしたら「高級な」ケーブルは機材間の干渉を防ぐフィルターのような役割を果たしているのかもしれません。
できれば「うなぎケーブル」を複数用意してひとつの機材に1本というようにして使うと良いようです。

「高級な」ケーブルを使用したテーブルタップが市販されていました。(PSE法施行後それらがどうなっているのかわかりませんが。)
それらは大変高価ですし、様々な工夫が凝らされていますので、上記のような複数の機材を使用する際にも効果があるのかもしれません。あまりに高価なのでAleatorikではとても入手できず、実験できずにいます。もし使用されていてこんな感想を持っているという方がいらっしゃいましたら、是非リポートをお寄せいただきたいと思っております。


電源ケーブル(うなぎケーブル)についての考察 3

キーボーディスト川井 健さんからのリポートです。
「うなぎケーブル」とJPSのケーブルをお渡ししてテストをしていただいております。川井さんは一本の「うなぎケーブル」で2個の機材を駆動されたのですが、効果があったようです。考察2で複数への使用に疑問を呈しましたが、場合によっては良い方向に向かうようです。

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ウナギのほうですが、オルガン本体とレズリーに電源を送るタップの前に挿しました。
無い時と聞き比べたのですが、ローエンドが豊かになって音にガッツが出ました。
ほんとに不思議ですが良いです。音にガッツが入ると、それが演奏に出るというか、良い音に「弾かされちゃう」感じがありました。

JPSのブルーのケーブルはハモンド、レズリーと一緒に鳴らすHIWATT CUSTOM100で試しました。こちらの方は鳴らした直接の音の違いが、あまりよくわかりませんでした。

しかし、レコーダーに録られた音に違いが出ました!!! 何がどうしてかわかりませんが、 一歩前に出た感じに取れました。通常、レズリーとHIWATTを聴感上、50%50%にするのですが、そのとき、ProToolsのメーターの動きも参考にします。
今回、いつものようにすると、妙にHIWATTのほうが前に来ちゃうのでした。
メーターの動きよりも、はるかに効率よく録音されたようです。
こちらも、とても良い感じでした。

今回は例の曲でのオルガン周りでしか、試せなかったのですが、レコーダー(io、コンピュータ)とか、録り卓でも試してみたいです。

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POT CODEによる生産時期解析

ギターに使われているPOTの刻印でその楽器の生産時期を知ることが出来ます。またリペアーで交換されたものを確認できる可能性があります。

http://www.guitardaterproject.org/

このページの右側のPOT CODE READERからPOTのメーカーや生産時期を知ることが出来ます。

たとえば 1378017 というナンバーのPOTは
This potentiometer was made by
CTS Corporation (Chicago Telephone Supply)
in the 17th week of 1980

CTS製で 1980年の第17週ということですね。

最近のエピフォンのシリアル

最近生産されたエピフォンのギターのシリアル解析を見つけました。
それによると次のようになってます。
生産した国名と工場名もわかります。

********************************
Korea

* I = Saein
* U = Unsung
* S = Samick
* P or R = Peerless

China

* DW = DeaWon
* EA = Gibson/QingDao
* EE = Gibson/QingDao
* MC = Muse
* SJ = SaeJung
* Z = Zaozhuang Saehan
* BW = China

Japan

* No letter or F = FujiGen
* J or T = Terada

Czech

* B = Bohêmia Musico-Delicia

Indonesia

* SI = Samick

Example: U8034853 U = Unsung, 8 = 1998, 03 = March, 4853 = manufacturing number.

********************************
詳しくはwikipediaのページに

http://en.wikipedia.org/wiki/Epiphone

ベースプレート ( パワープレート)についての考察

各種素材のプレート
いちばん上は市販のベースプレート
power plate


(拡大=画像をクリック)


ベースプレート ( パワープレート)についての考察 その1



ベースプレート ( パワープレート)の働き

磁石が貫通した形のシングルコイルピックアップ(つまりごくごく一般的なシングルコイルピックアップ)、それの底面に磁性体のプレートを貼付けると磁力の強さや磁力線の通る様子が変わり、ピックアップのサウンドに影響を与えます。それはベースプレートと名付けられ、今までは主に低音に影響を与えると考えられていましたが、プレートの素材を各種試してみると、どうやら全音域に影響を与えていることがわかりました。(その傾向はピックアップをよりホットにするものですので、Aleatorikでは、このプレートをパワープレートと名付けました。)
このプレートをピックアップの底面に貼付けるだけで簡単にピックアップの音色をグレードアップすることが出来ます。しかも、もし元に戻したければ、簡単に取り外すことが出来ます。

フェンダーテレキャスターのブリッジピックアップにはこのような磁性体のプレートが元々ついていました。ところが何故か80年代の早い時期から、このプレートは省略されてしまっています。オールドの本来のサウンドとは変わってしまったと僕は思います。最近のプレートがついていないピックアップにパワープレートをつけることによって、テレキャスター本来のサウンドを引き出すことが出来るのではないかと考えています。
ストラトでもこのようなプレートを特注で装着しているギタリストがいます。このパワープレートはそれらミュージシャンのサウンド創りを簡単に実現することが出来ます。プレートはブリッジピックアップに装着することが多いですが、もちろんミッドやネックピックアップに装着してしても好結果を得ることが出来ます。
プレートの効果による音色変化をひとことで言うと、「倍音の出方が変わる」ということになると思います。

プレートの素材によってそれぞれ音色の傾向が異なりますから、自分の楽器にあったプレートを選んで、好みの独自の音を追求することが可能です。
現在のところ、素材としては3種類試してみています。

**パーマロイ材高級な磁気材料として有名なパーマロイを使ったプレートです。レンジの広い全帯域をプッシュする印象です。プレイへの追従性が良いので比較的素直に感じる部分があります。しかし見方を変えると、反応が速く伸びが良い分だけ、アタック感が強まる傾向があるとも言えます。プレイスタイルによって大きく感じ方が変わる素材だと思います。

**ハイライト材これもトランスのコア材として有名です。パーマロイよりも高域に特徴が出る印象です。きらびやかな高域を望む方には最適かもしれません。ハイライト材使用のアウトプットトランスはきらびやかな音色になる場合があるのですが、ちょうど同じような傾向のように感じます。

**オールドのコア材オールド機器のトランスからとった正体不明のコア材です。正体不明ですので今後も継続して作れるかどうか、むずかしいところがあります。音は独特で、捨てがたいものがあります。強いアタックで微妙に飽和した感じ、平たく言えば薄くコンプレッサーがかかっているような印象で、バランスがよく弾きやすいという声をいただいております。比較的無難な音と言えるかもしれません。




  ベースプレート ( パワープレート)についての考察 その2

    $$$ パワープレートの取り付け $$$

:::事前のテスト :::

まずギターをアンプに繋いでピックアップを爪などで軽く叩いてマイクロフォニックノイズの出方を確認します。ロウ付けや樹脂で固めたピックアップの場合はほとんどノイズが出ません。防振処理をしていないピックアップの場合はこつこつという音がでるかもしれません。このノイズの出方を記憶して下さい。
つぎにピックアップ底面にプレートを乗せてみて隙間が空くところがないかを確認します。もし底面にぴったり合わないときにはプレートを指で少し曲げて、出来るだけ隙間が空かないように修正します。

サウンドのテストだけをしたい場合にはピックアップの磁力で吸い付いた状態で行うことが出来ます。不要振動を拾いやすくてハウリングしやすくなりますが、プレートによる音色変化を知ることが出来ます。

継続して使用する場合にはしっかりと取り付けることをお勧めします。

プレートの取り付けは[ A ] の方法が推奨ですが、ピックアップボビンがプラスチックなどで耐熱性が疑わしいときは[ B ] の方法が無難です。プレートにはあらかじめロウをコーティングしてあります。これには防錆と不要振動のダンプとの両方の意味があります。

[ A ] ロウでつける方法

1.  ポールピースを絶縁するため出来るだけピックアップ底面にポールピースが隠れるように薄いマスキングテープを貼ります。これはポールピースと巻き線が導通していて、なおかつそれがホット接続されている場合があるためです。 テスターなどで絶縁が確認できる場合は省略してもかまいません。

2. プレートにコートしてあるロウの量だけでは不足するかもしれないので、新たに少量のロウを用意します。ピックアップの底面にロウを半田ごてで溶かして塗ります。というかポタポタとたらす感じでもオーケーです。

3. プレートをのせて、割り箸などを使って押し付けます。2カ所くらいを同時に押し付けることが出来ればより良いです。押し付けたまま半田ごてでプレートを暖めます。1カ所ではなくてプレート全体が暖まるようにします。温度を上げすぎないように気をつけて下さい。ロウが溶ける温度になれば充分です。いったん半田ごての電源を外してをさましておいて、プレートの上に半田ごてをのせてから電源を入れて暖め始め、ロウが溶けてきたら半田ごてを遠ざけるようにすると安全です。

4. プレートとボビンの間のロウが溶けてすっと流れる感じになったら半田ごてを遠ざけて息を吹きかけて冷やします。このとき、押さえている割り箸等がずれないように気をつけて下さい。

5. より完璧を期すなら、プレートのエッジ部分にロウをさらに足します。ロウを溶かしながら半田ごての先を筆のように使ってロウを流していきます。

6. よく冷えたらアンプを繋いでピックアップを軽く叩いてみます。もしノイズが増大していたらプレートのどこかが密着していなくて浮いた状態になっています。アンプを繋いだままプレートのあちこちを叩いてみると浮いているところでノイズを拾います。その箇所を重点に、もう一度 手順3 からの作業を丁寧に行って下さい。それでも駄目なら 手順2 からの作業を行って下さい。コツコツというノイズが全くでないか、あるいは最初のテストのときと同様の程度であればプレートのロウ付けは完成です。

(注) もしコツコツという音を少し拾ったとしても、実用に支障のない程度かも知れません。
実際の使用状態で確認して判断してください。

7. アース線をピックアップのマイナス側端子にハンダ付けします。このアースにはシールドの意味を与えているわけですが、実効性については微妙です。プレートをアースに落とさなくても特に支障はないと思われます。省略しても問題ないと思います。


[ B ] 両面テープを使う方法

プレートの接着面側のロウをよくはがしてきれいにします。念のためロウをはがしたあとに、アルコール等で拭くと良いかもしれません。プレートの接着面の全面に両面テープをはります。ピックアップのボビンの底面をきれいに拭きます。プレートに貼った両面テープの保護紙をはがしてピックアップ底面にプレートを貼りつけ、浮く部分が無いようによく押し付けます。ピックアップの出力をアンプに繋いでピックアップ底面のプレートをまんべんなく爪などで叩いてみて下さい。もし浮いているところがあると、そこを叩くとアンプからコツコツというノイズが出ます。ノイズが出たところをもう一度よく押し付けて密着させ、ノイズが出ないようにして下さい。コツコツというノイズが全くでないか、あるいは最初のテストのときと同様の程度であればプレートの取り付けは完成です。 つぎにアース線をハンダ付けして下さい。これは上に書きましたように、省略してもかまいません。

(注) もしコツコツという音を少し拾ったとしても、実用に支障のない程度かも知れません。
実際の使用状態で確認して判断してください。

両面テープは薄ければ薄い方が磁気回路的には良いのですが、ボビン底面の凹凸や、ボビン自体のゆがみによって良好な接着状態が得られないことがあります。厚手の両面テープはそれらの問題を解消してくれます。ピックアップ底面の状態によって両面テープを選択して下さい。

参考に僕が試したものをいくつかあげておきます。

スコッチ 超強力 金属用  厚さ1.14mm
  アクリル系粘着材使用で、一応、平滑面用となってますが良好です。底面の凹凸が激しかったり、歪んでいたりする場合に有効です。比較的きれいな場合には、より薄いテープをお勧めします。

ニトムズ 凹凸面用(屋外) 厚さ0.55mm
  良好ですが粘着材がゴム系ですので経年変化で固くなるかもしれません。

ニトムズ 超強力 金属用  厚さ 0.4mm
  粘着材はアクリル系です。プレートを丁寧に押して、よく粘着させる必要がありますが、これくらいの厚さ以下のものが望ましいです。

フィルム状両面テープ 厚さ0.1〜0.16mm
  底面の状態が非常に良い場合に有効です。部分的に浮きが生じて、マイクロフォニックノイズを拾う場合がありますので、よく押し付けて粘着させて下さい。


$$ ピックアップ底面に磁石が飛び出している場合の対処 $$

ジャズベースのピックアップなどの場合のように、底面に磁石が飛び出していることがあります。このときは飛び出した量に合わせた厚めのテープなどを磁石の周りの底面に貼って底面全体が平面であるようにします。前述したような厚さ1mm程度の両面テープを使うことが出来ます。
○ その両面テープに直接プレートを貼付ける。
○さらに薄めの両面テープをプレート面に貼って貼付ける。
○ロウでつける方法を工夫する。
などが考えられます。磁石とプレートは出来るだけ隙間無く貼付けられる方が良いので、状況に応じて考えてみてください。中途半端な両面テープを使うとかえってマイクロフォニックノイズを拾うこともあります。
全くケースバイケースです。最適な状態を見つけていただけることを期待しています。


ハムバッカーへの応用



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(拡大=画像をクリック)

フロント

front

(拡大=画像をクリック)

リア

rear

(拡大=画像をクリック)

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(拡大=画像をクリック)


  ベースプレート ( パワープレート)についての考察 その3

     $$$ より深く考えてみる--応用編  $$$

 このパワープレートの動作は要するに磁気回路を変更することによっています。
仮想的に磁石の長さが二倍になったような感じになり、弦側の磁力は増大します。
つまり磁気の通り道が変更されて弦側に集中し、より広い範囲の弦振動を拾うことになります。図がうまくかけなくて申し訳ないのですが、何となく感じはつかめると思います。
 その影響は当然ながら低音域だけにはとどまりません。
 またもともと優れた音のピックアップに取り付けると、そのバランスや音色を崩してしまう可能性があります。あくまで改良の余地があるピックアップに用いてみて、音色改善の道を探るものです。取り付けも取り外しも簡単ですから手軽にカスタマイズするための手段としてきわめて有効であるように思います。

 例えば、シングルコイルでポールピースが磁石ではなくて、底部に長方体の磁石を装着しているタイプのものがあります。試しにこの底面にプレートを貼ってみると弦側に放出されている磁力の大きさが変わります。ということは出力や音色が変わることを意味します。これはなかなか良いです。手持ちのギターでこのタイプを搭載しているものがあり、音色が????だったのですが、このプレートを貼ることによりかなり希望の音に近づきました。

 磁気の通り道を変えることが出来るのですから、ハムバッカーにも応用が可能です。このときはピックアップの上面にプレートを貼ります。ポールピースが半分かくれるぐらいか僅かにかかるぐらいの位置に貼ると具合が良いようです。
 ほんの一例ですが、メーカー不明のカバー付きハンバッカーに貼ってみました。出力が足りなくて貧弱な音だったのですが、このプレート(これにはパーマロイを採用)によって生まれ変わりました。57クラシックを搭載したギターと弾き比べてみてもかなりいい線いくようになりました。 接着には薄めの両面テープを使用しました。プレートとカバーで段差が出来てピックがちょっと引っかかりそうなので、プレートの端に薄い透明テープを貼ってあります。

humbucker1

(拡大=画像をクリック)
 

single

(拡大=画像をクリック)


棒状の磁石の一端に充分な大きさの磁性体の板を置くと、仮想的に磁石が長くなったような効果が起こります。
磁力の形は長くなった磁石の上半分に相当し、磁力の範囲が広く、かつ強くなります。

single3

(拡大=画像をクリック)



$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

これらのプレートは何人かの方にお渡しして試していただいております。
興味深いことにあの「KORG」にはギター愛好家が多くて、様々な実験に参加してくれて、貴重なリポートを送ってくれます。
ここにご紹介するのはKORG技術部に所属される鈴木さんからのリポートです。

********************************

・・・・(前略)・・・・・・・・・

実験内容は、シングルピックアップ単体に、送って頂いたベース用のプレートと、ピックアップの上に載せる小型のプレートを使用し、

*インダクタンス測定
*インピーダンス測定
*砂鉄による磁場の観測

をしてみました。

インダクタンスは、
 何もつけてないとき、1.070H

ベース用プレート 
Unknown 1.193H  Parmalloy 1.163H  Hilight 1.220H
小型プレート 
Unknown 1.092H Parmalloy 1.087H  Hilight 1.098H

になりました。

インピーダンス測定結果は添付図をごらんください。

imp

(拡大=画像をクリック)

プレートをつけるとポールへの磁束が集中して増幅する振る舞いをするようです。
これはインダクタンスの増加、砂鉄の密度の様子からもうかがいしれます。
それから磁石への吸い付き具合を試してみると、パーマロイ、正体不明、ハイライトの順に強くなっているようです。
これは磁化しやすい材質の順ではないでしょうか。
インダクタンスの増加の順とも一致してるようです。
インピーダンス測定からはデーターは変化してますが聴感上わかるぐらいの差はないように思えます。
しかしギターに取り付けたときの実験ではわかりましたよね。
砂鉄模様の様子でおもしろいことに小型プレートをつけたとき、そのプレートのところだけ空間ができてプレート端の周囲に磁場模様が集中してました。
これらのことから想像すると、プレートをつけることにより磁場のフィールドの大きさと強さが変わり、弦が磁場を揺るがす範囲が変わっていると思われます。
ピックアップの底面につけるとこれがヨークの働きをして各ポールの磁束密度を増幅し、
さらにプレート端面から磁場が全体に広がっていると想像します。

ハイライト材は最も磁束が増幅してフィールド範囲も広いので弦振幅の
取り込み範囲が広くなり出力があがって広域になっているのではないでしょうか。
パーマロイはこの中では磁束密度は小さいので取り込み範囲も小さいと思われます。
正体不明は中間にあるようです。ただわからないのは昨年聴感実験したときのコンプレッション感がどこからきているかです。
正体不明の表面の黒い皮膜を削ると銀色の下地がでてきます。変色か皮膜かわかりません。
磁石の吸い付き具合はパーマロイに近いと思います。もしかしてオリエント材でしょうか?
そうだとするとオリエントは磁化する方向性があるらしいのでこれがフィールドに影響するでしょう。
とりあえず自宅でできる小規模実験ではこんな感じです。

まとめると、プレートはピックアップの電気的特性を大きく変えることはなく、
磁場のフィールドを変えて弦振動をピックアップする範囲と強さに影響する
アタッチメントと言えそうです。

プレートの取り付けアイデアのひとつとして、ピックアップカバーの側面に取り付けるのもありかと思います。
側面だけでもよいし、底面と一体化させてもいいかもしれません。
フィールドをむやみに広げることなく出力が何倍かあがるかもしれません。
あるいはもっと細くしたプレートをポールにくっつけて擬似バータイプのポールにして各弦のバランスをすっきりさせられそうかとか。

・・・・・(後略)・・・・

*******************************



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