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も参考にして下さい。


07年09月「ベースプレート(パワープレート)についての考察」
07年10月「電源ケーブル(うなぎケーブル)についての考察」
07年11月「実戦的ブリッジ調整 別バージョン」
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08年 1月「HotCake勢揃い」
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サムピックを作る その1~~5

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従来からのサムピックが僕にはどうにも使いにくく、それなら手近の材料で作ってみようと思い立ちました。
薄めの皮革と滑り止めのゴム、マジックテープ、若干の接着剤と両面テープ、それと好みのフラットピックです。
出来上がりはこんな感じです。
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(画像クリックで拡大)

マジックテープで固定しますので、一応はフリーサイズです。大きめに作ったり小さめに作ったり、皮革の長さで自由な大きさで作ることが出来ますので、指の太さに対応できます。
概要をざっと説明します。
ピックの先端の出る量や角度はある程度調整可能です。
まず、皮革部分のスリットの両側に両面テープを貼ります。
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つぎに好みのピックをスリットに差し込み、ピックの先端の位置を好みに合わせて調整します。
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先端の位置が決まったらピックが動かないように注意しながら両面テープの保護紙を剥がします。
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ピックをそっと貼付けてから、反対側も剥がします。
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こちらもそっと貼付けます。
貼付けたあたりをゴムハンマーなどで軽く叩くとよく粘着します。
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(画像クリックで拡大)
両面テープの本来の粘着力が出るまで約24時間かかりますので、この状態で丸1日放置します。
これで完成です。
サイズは皮革部分を少し長めに作っておいて、完成後に切り詰めて調整すると良いです。
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(画像クリックで拡大)
ハサミで簡単に切れます。

概要はこんな感じです。
次回から各ステップの詳細について述べます。

**************************

従来からのサムピックが使いにくいのは僕の場合次の3点です。

(1)ひとつはピックの固さというか、厚さというか、ピック素材が自由になりにくいことです。ホールド部とピック部をわけた製品はありますが、好みのものはなかなか見つかりません。

(2)つぎはアップストロークにむかないことです。ほとんどのサムピックはピック素材を曲げて指に装着するようになっていますが、その向きがアップストロークのときにはゆるむ方向にあり、指の周りで回ってしまうことがあるのです。回らないようにきつく締め付けるようなサイズのものを使うと指が痛くなってしまいます。

(3)最後はピックの先端位置が好みに合いにくいことです。奏法による手首の位置の違いなどによって弾きやすいピックの先端位置は異なってきます。従来のものはそれの調整は出来にくいです。

以上のようなことから、今回制作したサムピックは好みのピックを使用できて、指を無用に締め付けること無く、ピックの先端位置もある程度調整可能になっています。

使用する皮革は厚さ0.8~1.2mm程度です。0.2mm違うとホールド感やフィット感がかなり異なってきます。プロミュージシャンの意見では0.8mmもしくはそれ以下のものの評判が良いです。しかし耐久性やホールド感でいうと1.0~0.8mmぐらいが良いのかなと思っています。

皮革には滑り止めのゴムで裏打ちします。薄いもののほうが異物感が無くて好評ですが、これは使用する皮革の柔軟性とも関係してきますので、一概にはいえません。最近僕が使用している柔らかくて薄い皮革では、出来るだけ薄いゴムシートが良い感じです。
薄い滑り止めが手に入らなかったときには、滑り止めを一度接着剤で木材等に貼付け、無理矢理引きはがして、半分の厚さにしたりしていました。しかし、よく探してみると薄めの滑り止めのゴムが売られていました。今はそれを使っています。
ゴムシートで注意することは強化用の糸の入り方で方向性があるということです。これはゴムシートを持って引っ張ってみれば、伸びる方向と伸びない方向があるのですぐにわかります。僕は指の周りで伸びない方向になるようにして使っています。

ゴムシートを皮革に貼るのには接着剤を使います。これには溶剤を含まないタイプで、なおかつ柔軟性を保てるものが良いと思います。含まれる溶剤によってはゴムシートが変質することもあるようです。
僕が使っているのはセメダインのスーパーXのクリヤーです。
サイズ通りに裁断して貼付けるのでももちろんかまいませんが、ある程度の大きさの皮革の全面にゴムシートを貼って、不要な部分は後から引きはがしています。

マジックテープは粘着材付きのものを使ってます。粘着材の無いものも使ってみたのですが、僕にはどうもうまく使えません。粘着材付きをさらに接着剤で皮革に貼付けています。

接着部分の皮革の状態によって、ヤスリをかけたり、アルコールで拭いたり、良い接着が出来るように試行錯誤しています。皮革には詳しくないものでよくわかりませんが、皮革には色々な状態があるようです。

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前回書いた裏打ちした皮革と型紙です。
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型紙は適当な紙で何種類か作ってみて、実際に指に巻き付け、どのような形が良いか検討して下さい。弧を描いている曲線を何種類か作ってみると良いです。
今回紹介しているのはピックを通しているスリットが偏っているものですが、当初は左右対称で試作していました。
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(画像クリックで拡大)
この形だとピックを通す向きを逆にすると左用になりますので便利でした。
僕の弾き方ではまったく問題なく使えたのですが、プロの超絶テクニックによっては皮革の一部が弦にあたるとのことでした。それで現在のようなスリット部を遠ざけた形になっています。

紙で作った型紙がきまったら、皮革に写し取ります。僕は深く考えずにボールペンで写しています。皮革の色によっては鉛筆でも作業できる場合があります。
写し取った型に従ってハサミで切り取ります。僕はごく普通の工作用のハサミを使っていますが、まったく問題なく、楽に切り取ることが出来ます。
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(画像クリックで拡大)

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決めた形通りに切り取ったら、つぎに穴とスリットをあけます。
穴はピックに加えられた力を適度に逃がす目的であけています。穴が無い場合には少しタイトな感触になります。
穴の大きさは皮革の柔軟性や使用したいピックによって各種試してみています。しかし、それほどシビアなものではないので、適当な感じで良いと思います。

スリットは24mmのノミであけています。

皮革の一方を二つに切れ目を入れてあります。これで親指の先のほうとか、つける場所による指の形に、広く対応することが出来ます。
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(画像クリックで拡大)
出来上がりはこんな感じです。

使用ピックはお好みのものをほとんど使うことが出来ます。(素材によっては両面テープが粘着しづらいものもありますが。ほとんどの素材は大丈夫です。)
エレクトリックを中心にプレイするミュージシャンはごく薄いピックを好むことがあります。今回のサムピックは、その要望にまったく応えることが出来ます。

試した結果ではデルリンのピックが非常に良いように思います。面白いのは同じピックでも、指に持って弾く時と今回のサムピックでは、音が異なることです。
指で持って弾くときには微妙にピックを押さえる力を調整しているらしく、どのピックでも自分好みの音色に近づくように調整しているようなのです。
サムピックではそれが出来ないため、各ピックの音色傾向が強く感じられます。

デルリン素材のもので、指で持ったときちょうど良い厚さより一段薄いものを使うのが良いように思ってます。例えば0.96を使っていた人は0.71を使ってみるとか・・です。

両面テープはニトムズの3620という型番のものを使っています。
3620
(画像クリックで拡大)
これは一応金属用となっていますが、各種試した中では最も目的に合っていると思っています。あつさ0.4mmです。

両面テープを使う上での注意点は、使おうと思うところを綺麗にするということです。アルコールを湿した布などでさっと拭いてからよく乾燥させておく等の作業が必要かもしれません。また、2度3度の貼り直しでは粘着力が低下しますから、1度で希望どおりに粘着できるように貼る位置の確認をして下さい。
両面テープの粘着力が発揮されるまでには約24時間かかります。貼ったらすぐに試したいところですがグッと我慢して翌日にテストを開始して下さい。




**************************

試作したサムピック各種です。

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(画像クリックで拡大)

わかりにくくて恐縮ですが、僕はピックの先が少し爪先よりになっているものが弾きやすいです。ピックを出す量は短めです。
ピックの先がどこにあるかはかなり重要です。1mm変えると弾きやすさに影響します。
プレイスタイル/テクニックによっては爪先とは反対側・・指の関節側にきているほうが弾きやすいこともあるそうです。
このピックでは微妙に調整することが出来ますので、ベストな位置を得られやすいと思います。
角度や先端を出す量を変化させて両面テープで仮止めして試すことを何度かやれば、良い位置を見つけられると思います。
良い位置を見つけたなら、ピックの印刷などを参考にして、その位置を記憶します。
新しい両面テープで決めた位置にピックを貼り直してよく圧着します。
24時間経ったら完成です。

以上のようにして製作できるのですが、誰にでも作れるかと言うと、そうでもないのかなと思います。というわけで、製品化の道を探っています。数多くは作れないので、とりあえずオーダーメードで製作しようかな~~とも思っております。



             (この項 おわり)

<< ピックについて(改訂版) | ホーム | サムピックを考える(サムピックを作る・序章) >>


コメント

サムピック

いつも楽しみに拝見しております。

ご存知であれば恐縮ですが、
同じようなピックと固定部分が分かれているサムピックに
SharkTooth & Kodiak Crossover Pickの製品ありました。
http://www.strum-n-comfort.com/crossoverpickproducts.html

当初、ピッキングの矯正を狙ったものなのかと思い
拝見しておりましたが、皮が出てきてなるほどと改心しました。
皮が指に馴染んでいくのを考えただけでビビっときました。
ぜひトライしてみます。

サムピック

けんじさん こんにちは
サムピックの試作を進めているときに、ご紹介のピックを知りました。
考えることは皆同じなんだなあ~~と思いました。
ぼくも厚めの皮で作ったものにピックを差し込むものとか、両面テープを使わないものとか、いくつか試作していました。
しかしプレイ上に問題がありそうだったり、フィット感がいまいちだったり・・・結局今回の記事にあるものに決定いたしました。
詳細を掲載するつもりですので、宜しくお願いいたします。  寺田仁

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